Lovable は良いツールですが、請求額の方はそうでもありません。無料プランは 1 日 5 クレジット、月上限 30。Pro は月額 $25 で月間 100 クレジット(加えて毎日 5)。2025 年 7 月からはクレジットが複雑さで重み付けされるようになり、認証まわりの機能変更で約 1.2 クレジット、スタイル調整で約 0.5 かかります。無料プランで本気の作業をすると、2〜3 往復で 1 日分が尽きる計算です。
出費を抑える道は 3 つあり、払うものがそれぞれ違います。オープンソースのローカル型はソフト自体が無料な代わりに、デプロイと運用を自分で背負う。ホスティング型の無料枠は実用になるものの、上限に当たったら課金。その上に、Lovable より課金単位が正直な有料プランがあります。料金はすべて 2026 年 7 月時点のスナップショットなので、最新は各公式サイトで確認してください。
第 1 層:完全無料——OSS/ローカル、代償は「自分でやること」
Dyad は完全ローカルで動くタイプです。オープンソースで、自分の Windows/Mac 上で動作し、モデル非依存。自前の API キーを設定して使います(Gemini の無料枠、OpenRouter の無料モデル、Ollama での完全ローカル実行、どれでも可)。成果物は手元の実コードベースで、データベースと認証には Supabase を組み合わせるのが定番。その代わり、デプロイ・公開・運用は全部自分の仕事になります。キー管理が面倒なら月額 $20 の Dyad Pro(200 クレジット)もあります。
open-lovable は Firecrawl チームの MIT ライセンス OSS(GitHub スター 26k+)。名前より守備範囲は狭く、既存サイトをモダンな React アプリとしてクローンするツールで、汎用アプリビルダーではありません。セルフホストには E2B(サンドボックス実行)、Firecrawl(スクレイピング)、LLM プロバイダー最低 1 社と、3 種類のキーが必要です。「出発点となるコードベースが欲しい」エンジニア向けで、ノーコードユーザーには不向きです。
この層の「無料」はソフトが無料という意味で、LLM のトークン代は払います。ただ払い先がモデル提供元なので、プラットフォームのクレジット上乗せ分は消えます。要は時間でお金を買う層です。
第 2 層:無料枠で実用になるホスティング型
Bolt の無料枠は 1 日 30 万トークン、月 100 万トークン。クレジットカード不要。小さなプロトタイプには十分ですが、プロジェクトが育つと変更のたびにコンテキストを再送するため、消費が目に見えて加速します。
Replit の無料 Starter プランは日次の Agent クレジット(月間上限あり)を付与しますが、使えるのは Lite build のみで、外部コネクタ(Google、Stripe など)は Core(月額 $25、年払いで実質 $20)が必要。公開できるアプリは 1 つ。位置づけはトライアルで、本気で使うとすぐ壁に当たります。
Yuan は私たち自身のプロダクトなので、その分割り引いて読んでください。弱点もすぐ下に書きます。一文で説明するだけで、AI がデータテーブル・UI・各アプリ内蔵の AI エージェント・マルチセッションまで含む完全な Web アプリを生成します。無料まわりでは、登録するだけでクレジットがもらえてカード不要。Free プランには毎日リセットされる日次トークン枠が付くので、月の途中で使い切って月末まで待つ事態が起きません。私たちがいちばん価値があると思っているのは、公開したアプリを訪問者が登録なしでそのまま使える点です。共有リンクを送れば、相手は開くだけで完成品に触れられます。ギャラリーでは他の人の作品を眺めて Remix もできます。多言語アプリ、スケジュール実行、AI 画像生成、MCP 連携もクォータの範囲内で無料プランから触れます。
Yuan の正直な弱点:ソースコードのエクスポート不可、非オープンソース、Web アプリ専用(ネイティブ iOS/Android なし)。コードベースを自分で引き継いで開発したいエンジニアは、Dyad か open-lovable を選んでください。
第 3 層:より安い、あるいは課金が正直な有料プラン
無料枠では足りず、Lovable の「$25 で 100 クレジット」も割高に感じるなら、定価最安は Dyad Pro です:月額 $20 で 200 クレジット、キー管理不要。Bolt Pro は月額 $25 から 1,000 万トークンで、未使用分は翌月に繰り越せます。同じ $25 でも、トークンは複雑さで重み付けされた 100 クレジットよりずっと計算しやすい単位です。Yuan Pro/Max は日次トークン枠がベースで、超過分だけ従量クレジット課金。枠は毎日リフレッシュされるので、追加で払うのはヘビーに使った日だけです。詳細は料金ページへ。
料金スナップショット(2026 年 7 月時点・最新は公式サイトで)
| プロダクト | 無料枠 | 最安有料プラン |
|---|---|---|
| Lovable | 5 クレジット/日、月上限 30 | Pro 月額 $25、100 クレジット/月 |
| Dyad | フル機能をローカル実行、API キー持ち込み | Pro 月額 $20、200 クレジット |
| open-lovable | OSS セルフホスト、キー 3 種持ち込み | なし(純粋な OSS) |
| Bolt | 30 万トークン/日、100 万/月 | Pro 月額 $25、1,000 万トークン〜 |
| Replit | 日次 Agent クレジット(月上限)、Lite build のみ | Core 月額 $25(年払い $20/月) |
| Yuan | 登録クレジット + 日次トークン枠 | /pricing 参照 |
選び方
コードの所有権が欲しくて手間を厭わないエンジニアなら Dyad が正解です。既存サイトをクローンして React の出発点が欲しいだけなら open-lovable で足ります。ホスティング型で手早くプロトタイプを作るなら Bolt の無料枠が一番早い。データテーブルとエージェントを備えた完全なアプリを公開して、登録なしで他人に使ってもらいたいなら、それは Yuan の得意分野です。Lovable・v0 との機能面の正面比較は別記事にまとめています:Yuan vs Lovable vs v0。